「手塚治虫2009 スペシャル〜手塚治虫 戦争館」を見て

毎年この時期には、戦争を話題にした番組は多い。
手塚治虫は、一番たくさんの戦争を描いてきた漫画家だ、
ということで、手塚治虫を通して戦争を考える番組。


この番組の中で、こんなやりとりがあった。
里中満智子曰く
「人はこんな簡単に、
 戦うのが好きだからとか、欲が深いからだけでは、
 リスクをおかして戦わないと思う。
 戦う時っていうのは大儀名文があって、
 だからこわい。

 ただ単に
 あんなことがあった
 もうそういう事はしてはいけない
 反省しましょう
 平和万歳
 って言っているだけでは、
 絶対に平和は来ない

 だから、そのために何をすべきかというと、
 子どもたちの世代に感性にわかるような形で、
 戦うことって虚しいって感情だけにだけにうったえてもだめ。

 自分が死ぬかもしれないってことを
 リアルに悟らせるってことがとっても大事だと思う」


う〜ん、重い言葉だと思う。
これは、戦後の日本が
「日本は戦争でいけないことをやった。反省しよう。平和が大事だ」
ということ(言葉)だけを刷り込んできた、と批判した言葉だろう。


で、これをうけて、香山リカ女子の発言、
「、、、。ただ、当然、平和は大事、
 戦争だけはなんとしても避けなきゃいけないとかm
 反核っていうような気持ちっていうのは、
 自明のこととして刷り込まれてるんですよね

 メッセージとしては、
 マンガとかいろいろなものを通して、
 それは当たり前の前提として、
 その当時の人たちに、子どもにも刷り込まれているのかなと思いました」

うぅんっ? 里中さんをいったことを全然理解してないじゃん。
そういう刷りこみしかしてこなかったことがダメだったんだ、
その結果、日本人は平和ボケになったんだ、といっているのを理解してないよ。

50歳になった、著名な精神科医とは思えない反応だった。
なんだこいつは、と思った次第。

#あれ、Wikiペディアによると、この人「精神科医」って肩書きをつかってるけど
精神科医じゃないんだ。
#それは視聴者を欺く詐欺行為だよなぁ。


まぁ、もっとも、自分もその「平和万歳」の日本で育ってきた人間。
里中さんのいっていることを実感(実践?)できていない者の一人で、
えらいことは言えないのだけど。
でも、里中さんがいわんとしていることは理解はできる。


(8/10。実際には後日記載。2009/9/18追記)